テンピュールの枕

技術志向のテンピュール

 

 

ここまで枕の重要性や選択の難しさについてお話ししてきましたが、こうした枕への要求に応えるのがテンピュールの枕となります。テンピュールの枕の最大の特徴は素材にあります。

 

 

テンピュールでは1960年代にスペースシャトル計画で宇宙飛行士の体にかかる重力を緩和するためにNASAが開発したヴィコエラスティックホーム素材をベースにしたもので、この高機能素材は小規模生産のためにNASA以外の用途としては医療向けの特殊ケースなどに限られた利用しかできなかったのですが、スウェーデンのポリマー素材会社であるファゲダーラ社がこの素材に着目して量産可能な民生用素材として開発されました。

 

 

まさに画期的素材として航空宇宙テクロノジーを一般の商品にして市民生活に貢献したことからNASAから表彰を受けたこともあり、製品は現在デンマーク工場で生産されています。

 

 

テンピュール枕の機能特徴としては「体圧分散」があります。これは人の体温と体重を敏感に感知して、沈みながら体を支える細胞構造となる特殊粘弾性ポリウレタンフォームだということで、構造は連続気泡状になっていて、各人の体の凹凸に併せてテンピュール枕自体が形態変化して、体圧を分散させて圧力を軽減します。

 

 

体の形に反応することで首や体についても理想的なポジションとなるので、正しい背骨のS字が保たれます。

 

 

又、高密度フォームなので耐久性が高く、保障期間は3年間という枕としては異例の長さとなっています。更には抗菌処理もされているので一般家庭用以外に多くの病院でも広く利用されています。